SKE48独特の応援方法 推しサイとは
更新日:2020/02/29
SKE48は、AKB48の最初の姉妹グループだ。
AKB48に遅れることおよそ3年後の2008年に、名古屋の栄(さかえ)に誕生した。
SKE48はAKB48のデッドコピーであり、AKB48の最初の演目であった「PARTYが始まるよ」を踏襲するところからスタートした。
そのため、AKB48の文化を継承してスタートしたのだが、次第に独自の「推し文化」が生み出されるようになった。
その代表的なものが「推しサイ」と呼ばれる、「個人を応援するためのサイリウム」だ。
推しサイとは、メンバーを応援するための色の組み合わせ
推しサイというのは、簡単に言うと、メンバーそれぞれを応援するペンライト色の組み合わせのことだ。
たとえば
- 松井珠理奈:オレンジ+緑の二色
- 松井玲奈:緑一色。ただし枯れ葉のステーションを歌うときは、白一色。
といった感じだ。
推しサイの「サイ」とはサイリウムの略で、元々は棒状のケミカルライトのことを指す。
これをポキンと折ることで、中の薬品が混じって発光する応援グッズだ。
薬品なので一度折ると、ずっと光り続けるし、ずっと同じ色で光り続ける。
しかしある時、サイリウムがライブ中に燃えるという事件が起こり、それ以来AKB48グループの現場では使用禁止になった。
替わりに使われているのが、キングブレードなどのペンライトで、電池で光るタイプのグッズだ。
単色のモノもあるが、7色くらい色が変えられるタイプのモノが主流になっている。
商品名としてはペンライトなのだが、今でもサイリウムと呼ぶ人も多いし、推しサイという言葉はずっと使われている。
推しサイは、メイド喫茶から来た?
この推しサイ文化をSKE48に持ち込んだのが、SKE3期生の松村香織だと言われている。
松村香織は前職がメイド喫茶のメイドで、そこでは曲を披露するステージがあったらしい。
そうしてメイド喫茶に帰宅した「ご主人様」や「お嬢様」は、自分が応援するメイドのカラーで応援していたらしい。
そのため松村は、メイド喫茶の先輩と相談して、自分のカラーを「赤・緑・白」という三色にしたという。
松村が寿司好きだったため、「お寿司メイド」としてキャラ付けするために、決めた配色だという。
赤がマグロの赤身、緑がワサビ、白がシャリってことだね。
三色サイは持ちにくいし、疲れるので避けて欲しいところなのだけれど、由来があるだけに仕方ないね。
因みに、その先輩の一人とは後日、なんとテレビ朝日のミュージックステーションで再会することとなる。
でんぱ組.incの夢眠ねむがその先輩で、松村香織はAKB48のハロウィンナイト選抜メンバーとして再会した。
同じメイド喫茶で働いていた同僚が、時を経て全国放送の歌番組で再会するなんて、凄いね。
推しサイか、推しウチワか
松村香織がSKE48に持ち込んだ推しサイ・メンバーカラーは、SKE48全体に拡がった。
メンバーは、劇場の客席に自分の推しサイを見つけると、安心するという。
推しサイは、メンバーにファンの存在を示すものであり、応援されているという気分になるらしい。
この推しサイ文化は、NMB48にも伝わり「ペンライト色」と呼んでいる。
乃木坂46でも、「サイリウムカラー」と呼ばれているようだ。
乃木坂では、当初から2色の組み合わせでメンバーカラーが決められており、楽曲に決まったカラーがない場合にのみ、メンバーカラーの推しサイを使うらしい。
乃木坂のライブでは、楽曲事に決まったサイリウムカラーがあって、個人の推しサイより優先されるらしい。
メンバーサイと、楽曲サイの両方があって、どちらも2色の組み合わせでできているのが、乃木坂46流ってとこかな。
SKE48の場合は、1本サイのメンバーも居れば、3本サイのメンバーも居れば、レインボーも居るのだが。
一方、AKB48本体やHKT48では、推しサイ文化は浸透せず、「推しウチワ」を使う方がメジャーらしい。
推しウチワというのは、応援しているメンバーの名前を蛍光色で書いたウチワのことで、昔ながらのアイドルの応援方法だね。
しかしペンライトもちゃんと持っているから、その振っているペンライトの色は、いったい何のための色なんだ?、なぜその色を光らせている?と疑問にも思うが、その辺は私にはよく分からない。
グループカラーというのもあるし、チームそれぞれのカラーというのもあるのだが、どう使い分けてるんだろうと思う。
因みにペンライトは、白が一番電池の消耗が激しいため、白色のペンライトを使う場合は、替えの電池をたくさん持っていった方が良いね。
白を光らせてると、すぐに消えたり弱々しくなっちゃうし。