Overtureは、公演が始まることを知らせる音楽
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近年の女性アイドルグループは、公演を始める前に、それぞれ決まった音楽が流れることが多い。
これを「オーバチュア(Overture)」と呼ぶ。
オーバチュアは、公演が始まることを知らせる音楽のことで、序曲と訳されることもある。
元々はオペラ劇場や組曲の演奏で使われていたもので、ザワザワしている観客に、演奏のスタートを知らせる役目を持つ。
オーバチュアには、ほんの数十秒のモノから、数分も長さがあるモノもあり、「いよいよこれから始まるぞ」と期待感を高める。
女性アイドルグループの場合は、ライブの一曲目の前に流れ、ファンは音楽に合わせてコールをしたり叫ぶことが多い。
AKB48グループのoverture
女性アイドルグループにオーバチュアを広めたのは、もちろんAKB48だ。
AKB48は「会いにいけるアイドル」で、秋葉原の48劇場で毎日のように、劇場公演を行っている。
その公演の最初に流れる「A! K! B! フォーティ エーイト!」「ARE YOU READY?」というのが、オーバチュアだ。
因みにAKB48グループのovertureの音楽は共通だが、微妙に異なっている。
AKB48グループのoverture比較
AKB48が人気化して以降、女性アイドルグループは、それぞれ独自のオーバーチュアを作って、ライブの一曲目の前に流すのが恒例となっている。
ももいろクローバーのオーバーチュア
AKB48の次に大成功したグループと言えば、スターダストプロモーションの「ももいろクローバー」(通称:ももクロ)だろう。
ももいろクローバーにも、ライブやコンサートの前に流すオーバチュアがある。
ももクロのオーバーチュアを作ったのは、初期の代表作「行くぜっ!怪盗少女」を作詞作曲をしたヒャダイン(前山田健一)さんで、怪盗少女のDメロディをモチーフにして作ったという。
ももクロのオーバーチュアは、メンバー名を一人一人コールする部分があるのが特徴的だ。
ももクロが売れ出した頃は、すでにAKB48の知名度も十分に上がっていて、ファンがオーバチュアで決まったコールする文化も定着していた。
そのためヒャダインさんは、ファンが大声でコールしやすいように、オーバチュアを作ったという。
ももクロ オーバチュア
乃木坂46 坂道グループのオーバーチュア
乃木坂46のオーバーチュア
AKB48の「公式ライバル」という設定で出発したソニーミュージックの乃木坂46にも、当然のようにオーバチュアがある。
乃木坂46のオーバーチュアは、自身の初の冠番組「乃木坂ってどこ?」のOP曲にもなっていた。
AKB48やももクロのオーバチュアとの違いは、人の声が全く入っていないことで、電子音だけで構成されている。
乃木坂46のオーバーチュア その2 エレキver
乃木坂46には、別バージョンのオーバチュアもあって、こちらはエレキギターが特徴的なロックバンドテイストだ。
これは当時のコンサート・ライブ会場のオープニングで流れただけではなく、冠番組の「乃木どこ」のOP曲としても使われていた時期もある。
ただ最近は使われなくなったようだ。
欅坂46のオーバチュア
フラメンコ風のオーバチュアだね。